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行動すれば救える命について

お知らせ

活動レポート 2024.11.04

【貧困地域に暮らす高齢者への健康増進プロジェクト】

認定NPO法人あおぞらでは、カンボジアの貧困地域に暮らす高齢者への健康増進プロジェクトを行なっております。
クメール語、英語、時々日本語が飛び交う中で健康チェックが進められます。
握力や BMI(体重と身長から肥満度を測定できる、栄養状態も推測できる指標の一つ)を測定。
参加者のみなさんには初めての経験で、数字でわかる自分の健康状態を仲間と比較したり、話し合ったりと嬉しそうにしています。
そのデータの意味を理解してもらい、健康管理の知識を提供していけたらと思っています。

あおぞらでは、「モッピナ(どこから来たの)?」という 50 年以上も前にカンボジアで流行った曲を使ったダンス体操を、3 月のプログラムから取り入れています。
現地の方はよく知っているこの曲を口ずさみながら楽しそうに身体を動かしてくれます。
プログラムの一環で「脳トレーニング」の中で「なにがあったかな?」という記憶力ゲームの他に「昨日の夕食に何を食べたか覚えていますか?」と記憶力チェックをしました。
みなさん、即答してくださいました。
 

その後、「私たちの食事は一日一回、いつも同じ
ものしか食べていないから忘れませんよ!」とのお言葉。
返す言葉がありませんでした。
貧困地域.....なのです。
もう一点、この地域のリーダーが、現地の社会福祉を学ぶ 3 名の大学生をボランティアとして参加させておりました。
若い人たちにもこのプログラムを知ってもらおう、手伝ってもらおうという意図だったようで
すが、この活動には、高齢者の生活に意味があるのだと、理解くださった一つの結果だと思っています。
社会交流は、高齢者の健康増進につながります。
様々なテーマを媒体に社会交流の場を作り寿命
が延びてきているカンボジアで、高齢者の健康寿命を延伸できる活動に取り組んでいきます。
今年 72 歳の男性患者さんとの作業療法の報告です。彼は、脳卒中で身体の左側に麻痺があり、
現在、あおぞらと MoU がある Vissar Nursing Center and Home Care Services
(https://www.facebook.com/vissarmedicalandnursingcare)に入院中です。麻痺があるから何もできないという彼と家族に、一人で脱ぎ着が出来る方法を教えし、実際にやってもらいました。
「アッ出来た!」
この言葉を聞けるのが、作業療法の醍醐味で
す。
作業療法は医学的知識と技術を以って、その人の
能力を高め、その後の人生を豊かにする役割を持ちます。
カンボジアでも脳卒中など生活習慣病の方が増加しておりますが、医学の発展により命が助かります。
命が助かった彼らの次のステップアップのために、作業療法の考え方や方法を広めていくつもりです。
認定NPO法人あおぞらへのご支援をよろしくお願いいたいたします。

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