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ABOUT妊産婦死亡、新生児・乳児死亡を
減らすために
タンザニアは医療施設へのアクセスの悪さ、医療スタッフの数や質の問題などがあり、妊産婦死亡が398人/10万出生(日本の約80倍)※1と非常に高い状況があります。しかし、基本的な医療サービスがあれば大部分のお母さんや、赤ちゃんの命を救う事ができます。そのために、5万人の医療圏をカバーする公的な「医療施設」を建設し、「医療器材」を導入し、赤ちゃんやお母さんを救うための「技術」支援を開始いたしました。
※1 出典:WHO World Health Statistics 2018年版
ISSUEキリンディ県ムゲラ郡クウェディボマ地区の課題
タンザニアのキリンディ県には本来、国が定める基準に照らし合わせると、5万人をカバーするには医療施設を21地区に設置する事になっていますが、実際には県で1地区のみ保健センターが設置され、保健センターの整備状況は5%以下になっていました。キリンディ県唯一の保健センターはクウェディボマ地区の住民には遠すぎるため、同地区の住民は基本的に近隣の診療所(2カ所)を利用していましたが、地区からはそれぞれ8km、15kmと離れており、徒歩では2-4時間程度かかる状況が続き、危険な伝統的産婆を介した自宅分娩の習慣が残っていました。
( 国際NGOワールド・ビジョン作成 「タンザニア共和国 クウェディボマ公立保健センター備品供与および研修事業」事業企画書より転載 )
クウェディボマ地区では未だに母子にとって危険な伝統的産婆を介した自宅分娩も残っています。
帝王切開の手術が必要なケースでは、公的な医療機関が近隣になく、数時間かかって搬送するケースもあり、亡くなられた妊婦の方もいらっしゃいました。
SOLUTIONお母さん・赤ちゃんを助けるための病院建設
タンザニア政府、クウェディボマの住⺠、国際NGOワールド・ビジョンと何度も会合を重ね、共同事業として産科棟、母子保健棟、手術棟の建設が決定。タンザニア政府が、産科棟・母子保健棟・手術棟の合計3棟の建設資材にかかる費用を拠出しました。
(産科棟 分娩室)
(産科棟 産後待機室)
(2019年11月 工事中の手術棟)
(母子保健棟)
(左が手術棟 右が産科棟)
01コミュニティ住民への啓発活動
国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの自己資金にて。サービス提供の開始直前に実施いたしました。
02医療機材の贈与
2020年11月26日のセレモニーにて、クラウドファンディングで皆様から頂いたご寄付で医療機材を購入・搬送し、キリンディ県へ寄贈しました。
03クウェディボマ公立保健センタースタッフ等に対する講習の実施
キリンディ県の12人の保健スタッフ(クウェディボマ公立保健センターに配属予定のスタッフ5名を含む)に対して、キリンディ県主導による5日間の新生児ケアの講習が行われました。また、講習2日目の新生児蘇生法のセクションにて、嶋岡による蘇生人形を使った新生児蘇生法の講義が行われました。なお、講習実施にかかる費用は、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンが負担しました。
EFFECT産科棟建設後の効果
妊産婦死亡、新生児・乳児死亡の低下やHIVに関する治療が広まる効果が期待できます。
国際NGOワールド・ビジョン作成 「タンザニア共和国 クウェディボマ公立保健センター備品供与および研修事業」事業企画書より転載
タンザニアの首相が2020年3月上旬にタンガ州を訪問し、 その一環で新病院を訪問されました。2020年4月より、産前産後検診 ・5歳未満児の予防接種、妊婦の破傷風予防接種 ・子どもの成長モニタリング ・家族計画等を現地と調整しながら行って参りました。2022年7月には政府から追加資金、約1,800万円が保健センターに供与されました。この費用は外来棟・手術棟の完成、一般病棟と検査室の建設に充てられました。
コロナ禍の影響や国際情勢の悪化により、ワールド・ビジョン・ジャパン様と協議の結果、2022年10月をもちましてタンザニアでの支援は断念いたしました。
【タンザニア】保健センタープロジェクトについてのご報告
SUPPORTERSクラウドファンディングの支援者の皆様
あおぞらでは、毎月定額を寄付いただくマンスリーサポーターを募集しています。
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