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行動すれば救える命について

お知らせ

活動レポート 2024.05.30

カンボジアの新しい巨大病院での講習

ディレクターの嶋岡です。

本活動にご支援いただきまして誠にありがとうございます。本日、今回の活動に参加したスタッフ全員がカンボジアから無事に帰国いたしました。ご連絡遅くなったことをお詫びいたします。活動にご注目頂き、誠にありがとうございます。

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カンボジア現地での活動最終日は空港から車で30分ほどの位置に新設された、TECHO SANTEPHEAP NATIONAL HOSPITAL (TSNH)での活動でした。この病院はフンセン首相の肝入りで建てられたもので10,000病床(!)規模を誇るメガ総合病院です。まだ開院して実際稼働している病床はその半分程度ですがそれでも物凄い規模感の病院でした。これまでのあおぞらの活動の中でご縁を頂き、この病院で嶋岡・柳による新生児蘇生のスキルトレーニングと柳による新生児人工呼吸器管理、栄養管理などの講義を行うことになりました。

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設備が全て整う前に開院となったそうですが、徐々に設備が整ってくるのでしょう。カンボジア僻地の保健センターでの医療と比べて(比べる必要もないですが)かなり最先端の医療を目指しているように思います。NICUや新生児医療、小児科病棟も整備されていく予定で、今後カンボジアにおける一つの基軸となっていくことと思います。

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まだNICUは整備されていませんがここにまずは4−5床の新生児集中治療室を整備していくそうです。(分娩数を考えると多分すぐに増設することになると思います、、、)

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小児科の病棟には新生児用のお部屋があります。状態が落ち着いた赤ちゃん、黄疸治療など必要な赤ちゃんが小児科病棟の一室(それでもすごく広いのですが)にて治療を受けています。


TSNHの小児科のチーフ Dr. Hoです。彼女のもとにたくさんの若い医者が集まっています。

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午前中はいつも通り、嶋岡の新生児蘇生法講習を行いました。受講者は15名で全員小児科医(新生児科医)でした。かなり若い医師も多く、意欲たっぷりに参加してくれました。

 

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人工呼吸、胸骨圧迫、気管挿管の手技のトレーニングが主となりました。受講者は15名で全員小児科医(新生児科医)でした。

 

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今後、この病院ではNICUが配備されることもあり、より進んだ新生児医療への思いが強くあると感じます。午前中いっぱい一生懸命に知識と手技を吸収してくれたことと思います。

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お昼休みは病院見学をさせていただきました、、、とにかく広い。とにかく大きい。

 

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コンポンレーン地域の保健センター、コンポンチュナム州病院、ここTSNHと環境の格差を強く感じます。様々なレベルで様々な医療が提供されています。途上国中央での医療の発展が急速に進んでいるその一方、進めば進むほど地域との格差は広がっていくのかな、とも感じました。どのレベルの医療にもそれぞれのニーズがありますし、どれが良くてどれが悪いというわけではありません。カンボジアの医療を進めていくために、命が守られるために、それぞれのニーズに対してたくさんの支援が必要、ということを強く感じました。

 

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午後は柳先生による新生児領域の人工呼吸器管理戦略、栄養戦略についてでした。(嶋岡も久しぶりに人工呼吸器管理について勉強しました!)若い医師たちは一生懸命に講義を聞いていました。たくさんの質問が集まりました。まだこの病院には新生児の人工呼吸器は配備されていませんが、この授業が原点となり、将来、たくさんの新生児が救われることと思います。また、柳の情熱溢れる講義に心を打たれました。

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講義終了後、お約束のセルフィー(自撮り)です。みんな素敵な表情をしていますね。


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ご縁を紡いでくださったディレクターの Dr. Sourn Samith、テクニカルビューロー長のDr. Oam Navuddh、マネージメントチームにご挨拶させていただきました。これから先の小児科研修・新生児研修についてもご提案をいただきました。できる限りご協力させていただくつもりです。

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今後もカンボジアでの活動は大きく広がりながら続いていきそうです。今回の活動で僻地から大病院までたくさんのカンボジアの医療を垣間見ることができました。本当に近い位置で具体的に手を差し伸べなくてはいけない僻地の医療もありますし、日本の知見を伝えていくことで若いこれからの医師を支援していく方法もあります。同時期にカンボジアに滞在されていたJICAの先生方とのディスカッション、ラオスで嶋岡が本当にお世話になったWHOの窪田先生との偶然の再会(ミラクル!!)、などもあり、コミュニティ単位での支援から国単位での支援まで視野を大きく広げるきっかけともなりました。様々な場所で様々な方法で世界を変えていこうとしている仲間がいます。これからも皆さんと一緒に世界のために活動できたら、と思います。今後ともぜひご支援・ご注目いただけますと幸いです。

これで現地活動の報告は終了いたします。ご注目頂きありがとうございました。

カンボジア僻地の6万人の命を救いたい!安全で安心できる出産を!(葉田甲太 2024/04/19 公開) - クラウドファンディング READYFOR

 

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