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ディレクターの嶋岡です。
ご支援いただき本当にありがとうございます。
カンボジアでの活動も終わりに近づいてきました。
昨日はまず朝一番に州保健局に表敬訪問をしました。日本の皆さんのご支援に感謝の言葉をいただきました。私たちからも日本でご支援いただいている皆様に感謝をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございます。現地に温かいお心が届いております。
その後、重症で地域から搬送されくるお母さん赤ちゃんを収容する側のコンポンチュナム州病院の小児科病棟のスタッフに対して新生児蘇生法講習を行いました。このクラウドファンディングのプロジェクトに参加してくれているDr.Vanddetが通訳として、その他小児科ドクター4名と看護師4名が参加してくれました。
以前にも講習を行なっているので、講習を少なめにして体を実際に動かす手技練習と実際の状況を模したストーリーでシミュレーション講習を行いました。今回は少し進んだところまで踏み込んで、胸骨圧迫、気管挿管を含む内容で講習を行いました。手技の正確さの確認と、より高度な蘇生に必要なチームワークを強調したトレーニングとなりました。
講習の最後に「赤ちゃんや子どもたちは未来そのものだから、あなたたちはその未来を守ってください。」とメッセージを送り、講習は終了しました。
講習の合間、お昼休みに病棟を訪れました。
本クラウドファンディングの嶋岡のストーリーにも記されている「誰にも気づかれず赤ちゃんが亡くなりかけていた」あの場所、このプロジェクトの原点となった場所をもう一度確認したいと思い、足を運びました。
その場所には同じインファントウォーマー(赤ちゃんを収容し治療を行うベッド)が同じように置かれていてあの日を思い出させるものでしたが、そこには別の赤ちゃんが収容されていました。
とても小さな赤ちゃんでした。体重は1000g程度、鼻には呼吸を助けるデバイスが装着されていました。新生児死亡の原因となる早産で低出生体重、死亡リスクがとても高い状況と感じましたが、その赤ちゃんは小さいなりに頑張って生きようとしてるように思えました。しかしDr. Vanddetからその赤ちゃんの背景を聞いてとてもショックを受けました。
その子は州病院から遠く離れた貧困地域から搬送となったそうです。医療にかかる費用やケアにかかる手間、家庭の事情などもあるのでしょうか、お父さんとお母さんは入院中のその赤ちゃんを見捨ててどこかへ行ってしまったそうです。残された赤ちゃんの治療費は病院との協議の上、小児科が肩代わりし、日々の治療を続けているそうです。この後、この赤ちゃんが育ち、退院した後のプランはまだ全く見えていないとのことです。
日本だったら確実に救われ、守られる赤ちゃんが、生まれたところが違うだけでこんなにも違う運命を辿ることになる。その厳しい現実を再認識しました。カンボジアの新生児死亡率は劇的に改善しています。それは医療従事者や関係者の血の滲むような努力の賜物です。世界は少しずつ良くなっている、だけどまだ足りない。その足りない部分をなんとか補う方法はないのか?僕たちはこの世界の中で何をしていくのか、何をしたらいいのか、そんなことを考えていました。
講習を終えて病院を後にしてプノンペンに移動しました。
支援地域であるコンポンチュナムとはしばらくお別れです。
カンボジア僻地の6万人の命を救いたい!安全で安心できる出産を!(葉田甲太 2024/04/19 公開) - クラウドファンディング READYFOR
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