「パーキンソン病患者さんへの作業療法アプローチ」をテーマに弊NPO 作業療法士の辻がワークショップを行っているカンボジア プノンペンのMUCH にて「福祉用具センターを設置しよう!」という試みが進んでいます。
患者さん、障害のある人、介護する人すべてに便利な生活用具を福祉用具といいます。
飲み物や食べ物にむせてしまう人のためのコップや持ちやすいスプーン、ペットボトルのキャップオープナーなど 28 種類 42 点の福祉用具を、まったく使用していなかったMUCH のファーマシー(薬局)の展示棚を掃除し商品を並べました。
カンボジアでは、医療や福祉関係者もそれら用具の存在を知らず、その結果「なんでもしてもらう(受け身的な生活)⇔なんでもしてあげる(介護の負担)」構造が出来ています。それが悪いわけではありませんが、「自分でやることで得られる満足感⇔介護負担が軽減され優しく見守る」構造になると、笑顔の生活のスタートになると思っています。
カンボジアでは、福祉用具は簡単に手に入らないのですが、訪問を担当する看護師や介護士、医師、そしてファーマシーの前を通る住民の方の目に留まり、手に取ってもらえるとありがたいと思っています。
高齢者や障害者、家族、介護者が well-being でありますように…