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クウェディボマ保健センターの状況についてご報告させていただきます。
先日、ワールド・ビジョン・ジャパンの方々と認定NPO法人あおぞらで報告会を行いました。
クウェディボマ保健センターはクウェディボマ地区の6村や近隣地区の人口約75,000人を対象に建設をスタートしました。
現在スタッフは、医師、看護師等を含め22人。
母子保健棟と産科等に分かれ、母子保健棟は外来サービスとしてマラリアの血液検査、栄養不良児のケア、駆虫剤の提供、産前産後検診、母子感染症予防のカウンセリング、家族計画のカウンセリング、母子の予防接種、抜糸、小手術、ギプスの除去、傷の消毒。
産科棟では24時間体制で通常分娩介助サービス、出産後の基礎的産後ケア(入院含む、基礎的な新生児ケアを行っています。
利用者は月平均で450人以上に上り、 250人の子どもにサービスを提供しています。
分娩件数に関しては、2021年7月~2022年7月の一年間で合計695件。後半は月平均で61件と徐々に利用者数が増えております。
また、4回以上の産前検診を受けた妊婦の人数も年間243件。後半は月平均24回と、こちらも利用者数が増えています。※4回未満は含まれていない (週数が満たないため受診していない妊婦含む
産後検診を受けた産婦の人数に関しましては633件と、全員とはいきませんでしたがほとんどの方が来院されています。
提供されている備品についてですが、36の備品のうち、29の備品が 保健省基準通り使用されております。 ヘモグロビンメーターや血糖値測定器など、試験紙を用いる備品は、MSD(医療品調達局)の 試験紙の供給不足や遅れによって使用できない時期もあり、保健センターは対応策を検討しています。
検査棟や手術棟で使用予定の備品(電動式遠心 分離機、蒸留水器、血液検査装置、生化学自動分 析装置)は、両棟の建設が完成していないため、 未使用となっています。
今年7月には、政府から追加資金、約1,800万円が保健センターに供与されました。
この費用を外来棟・手術棟の完成、一般病棟と検査室の建設に充てる予定です。
一部はすでに建設を開始しており、これらの施設が完成すれば、保健省基準を満たす完全な保健センターとして必要な施設11棟のうち、6棟が完成することになり、主要な保健サービスを提供することが可能になる予定です。(残り5棟は、事務 室、入院病棟、洗濯室、霊安室、スタッフハウス)。
このプロジェクトは、あおぞらとしてもかなり大きなもので、2019年夏にクラウドファンディングがスタートし、募集終了の11月11日までに、6507名の方から1200万円を超えるご支援をいただきました。
同時に、クウェディボマ保健センターが建設されましたが、これからというときに新型コロナウイルスの世界的感染拡大が始まりました。
当初計画していたことが、大きく狂いだしました。
もちろんコロナ過の影響もありますが、国際情勢の悪化も一つの理由として、当初予定していた第2フェーズの支援は、あおぞらとしては断念せざるをえない状況となりました。
応援いただいている方々には大変申し訳なく思っております。
あおぞらの5年間の活動のなかでも一番大きなプロジェクトだっただけに、我々としてもここで支援を終えるのは無念でなりません。
それでもここまで来れたこと、そして支援者の皆様への活動をお待ちいただけたこと、誠に感謝しております。
今後は、タンザニア政府にバトンを託し、支援を継続します。
あおぞらとして、このプロジェクトの進捗をお知らせするのはこれが最後になります。
改めて、このプロジェクトにご支援いただいた皆様、ご協力いただいたワールド・ビジョン・ジャパンの皆様、すべての方に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
今後とも認定NPO法人あおぞらの応援をよろしくお願いいたします。
認定NPO法人あおぞら一同
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