新年、あけましておめでとうございます。
この数年、コロナ禍で長期間足ぶみをしていましたが、昨年は、やっとあおぞららしく活動ができたと思います。
あっという間の8年目。
本年も、何卒よろしくお願い申し上げます。
下記、マンスリーサポーター限定メールマガジン2024年12月号、一部抜粋。
理事長の葉田甲太です。
学生時代にたくさんの方のご協力をいただき、2006 年にカンボジアで小学校を建設しました。その内容を綴った『僕たちは世界を変えることができない。』という本を2008年に自費出版し、2011年に俳優の向井理さん主演で映画化されました。
2014年、その小学校の継続支援でカンボジアに訪れた際に、生後22日の赤ちゃんを亡くして泣いていたお母さんと出会い、こういった涙を止めたいという想いで2017年に特定非営利活動法人あおぞらは創立されました。
たくさんの方々に支えられて、約7年間活動することが出来ました。
これまであおぞらは、赤ちゃん(新生児)に焦点をあてた支援を継続してきましたが、今年からお母さん(妊産婦)に向けての支援をスタートしました。 2022 年、コロナ禍での渡航制限が解け、久しぶりにカンボジアに訪れました。ご縁があってコンポンチュナン州病院で新生児蘇生法講習を行いました。
当時JICAで活動されていた羽生さんという助産師さんは、 「どうしてこんなに悪い状態なのか」「どうしてこんなに搬送に 時間がかかるんだろうか」と疑問を抱いたことをきっかけに、この地域で救えるはずの赤ちゃんや妊婦さんのために真剣に活動されていました。
講習の合間に病院を見せてもらうと、呼吸がほぼ止まっている赤ちゃんがいました。
救急対応したものの、講習が終わるとその赤ちゃんは亡くなっていました。
さっきまでそこにいた命が、赤ちゃんを救う講習をしている最中にそのすぐそばで赤ちゃんが亡くなってしまったという事実。
世界の新生児死亡数は年間230万人(2022年)。
1 日に約6,300人の赤ちゃんが命を落としています。
この大きな数字には常々圧倒され、この保健指標を改善 することが私たちの最終目標なのだと考えておりますが、その数字を自分が動かしたいというよりは、目の前にいる人が泣いていたり、出会った赤ちゃんが亡くなったという事実が、自分にとっては何よりの行動を起こす原動力となっている気がします。
結局、私たちの活動のキッカケは、いつも泥臭いもので、だけどシンプルで、難しい理由なんて何一つなくて。
ただ最初に赤ちゃんを亡くしたお母さんと出会ったときの様に、出会った方々、目の前の人に何かしたいと思い続けて行動してきました。
命をすくい、涙をとめ、笑顔をつくれる様に、出会い を大切にしながら目の前の人に行動していきたいと思います。