TED Talks

行動すれば救える命について

お知らせ

活動レポート 2023.09.01

脳性麻痺の双子の姉妹に出会いました

現在、4月から理事に就任致しました辻がカンボジアにてリハビリテーション分野の支援を行っております。
あおぞらとして、新しい分野の支援活動になります。普段、障害をお持ちの方や高齢者のリハビリテーション支援をさせていただいている中で、「太陽」ちゃんと 「月」ちゃんという15 歳になるこのツインシスターズに出会いました。2人は重度の脳性麻痺があり、食事やシャワーなど 生活のすべてに介助が必要で、家族やケアスタッフが丁寧に彼女ら生活を支えております。

「ソウ ソダイ!(カンボジア語でこんにちは)」そう声をかけると、 ニコッと笑顔を見せてくれます。
彼女らは自発的に意思を発信する手立てがなく。重度の障害のため、教育を受ける機会もありません。
15 歳の女の子の生活がすべて受け身で、食事、トイレ、シャ ワー、休息という最も基本となる生活行為だけで構成されているわけですが、重度の障害があるのだから仕方ない。これでいいのでしょうか?

そんなわけはありません。

作業療法は、「生命の第二原則」を担当します。

つまり、生死にはかかわらないけれど、医学知識をベースに、救われた命で「生きがい」を持ち、充実した生活を送る。
「Well being」への支援を行う職能です。あおぞらのミッションである涙をとめ、笑顔をつくる役割を持っています。

彼女らは音楽が好きでとても耳がいいです。一人はロック、もう一人はクラシックが大好きで、 穏やかな表情や楽しそうな様子をみせてくれます。それから、目で物を追っていることが分かりました。「彼女らが自身のこの能力を十分に使って、自身で環境をコ ントロールして、楽しく、少しでも能動的に暮らせる環境づくりを試行錯誤してみよう」と考えています。すぐに、視線入力装置(アイ トラッカー)を準備し、PC 上に映し出されてくる風船を見つめることで、その風船が割れるゲームを導入してみました。ジッと風船を見つめると、その風船が「パ~ン」と音を立てて割れます。 アイ トラッカーを使って、彼女ら自身が好きな音楽を選べて、そ の音楽が流れるようにならないかと試行錯誤していますが、PC やトラ ッカーの高さや傾きなどどのように設置するかはとても大きな課題です。 2人は、ゆっくり動く風船より、速く飛ぶ飛行機を目で 追う方に興味がありそうです。アイトラッカーの設置具合で、すべてが上手くいくわけではないのですが、風船や飛 行機を一生懸命に目で追っている姿は、周りの私たちを幸せにしてくれます。ご家族から、「2 人は音楽が好きだ から、風船が PC の画面に現れる時、音楽を出すことは できますか?」「PC よりテレビの方が大きくて見やすいので映せますか?」など、ご意見や宿題をいただいております。

出来ることが一つでも増えて、自分が何かすることで環境が変化することは、 ワクワクして楽しくなります。
それぞれが自分にもできるということを経験してもらうことは、嬉しいことだし、次は何をしたいかが思い描けるようになります。
それは、障害があるとかないとか、高齢だから若いからということは関係ありません。ケアして もらうだけではなく、出来ることを楽しく見つけ出していく。これは笑顔をつくる一つの方法だと考えています。

笑顔を作るあおぞらの活動は皆様のご支援があってこそ継続して活動することができています。
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